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主にこぶしちゃんを愛しているブログです。勝田里奈ちゃんとゆかにゃも一生応援します。妄想が大好きです。

【ハロプロ歌詞考察】「ムキダシで向き合って」の主人公の黒歴史って何だろうという話

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歌詞考察というものが昔から好きです。また、歌詞をベースにした創作物が好きだったのもあり(昔のおたく界では流行ってたんです……今もあるのかな……)歌詞の世界というものが合わせて好きです。

というわけで、昔を思い出しながら(?)歌詞考察を楽しんでいきたいと思います。

今回は、モーニング娘。'16の「ムキダシで向き合って」です!

歌詞はこちら。著作権の関係上、貼るだけにさせていただきます!

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なお、今回の私的な考察ですが「かっこいい」「素敵」「憧れる」的な結果にはならなかったことを、事前にご報告しておきます。

考察は、視点や見方によってまた印象がガラリと変わるので、歌の世界を変えたくない・ひとつの意見としてサラリと読めそうもないという方はぜひブラウザバックお願いいたします。

 

考察①猫をかぶる、というその隠し事の程度

「そうやって猫を被ったって」「本性はあっさりとバレる」という出だしから始まるこの歌詞。

「猫を被る」というのは

猫を被る(ねこをかぶる)とは、自分の本性や意図を隠し、無邪気や純真を装う行為を指す言葉である。この表現は、猫が人間に対して無邪気な態度を見せることから生まれた。猫を被る行為は、他人を欺くためや、自分の利益を得るために行われることが多い。(出典:https://www.weblio.jp)

だそうなんですが、あくまで「自分が良く思われたい」という程度で、正直何か重大な隠し事(犯罪だとか倫理的に問題があるとかそういうレベル)ではないことが分かります。

本当は毒舌だけどかわい子ぶってるの☆とか、ハロプロの楽曲によくある真面目に見えるけど本当はドロドロした思いを持ってるのよ、っていうぐらいの軽めの被り方って感じですね。

しかもあっさりバレちゃうし。本性。

 

考察②恋をして急に本音が言いたくなる→恋を諦めたくない主人公

誰かに本音を打ち明けるなんてできなかった主人公ですが、強がりが早くも消えます。

あくまで本音を隠していたのは「強がり」。ということは、本当は弱い私なんだけど強い振りをしてるんだよっていうぐらいでしょうか。

この辺は相手が「本音、全部言ってよ……」とか壁ドン(古)しながら言い出したんでしょうか。それとも一瞬本性を見られたんで「本音明かしたい……!」と主人公が思い出したんでしょうか。

 

プライドがあって恋に臆病()になっている主人公。これはあれですかね、「委員長ってまじめで恋愛とかしなさそうだよね」とか言われてたり「恋にうつつを抜かすなんてばっかみたい。もっと建設的なことしたらいいのに」とか言ってる主人公なんでしょうか。

考察③恋を告げることも諦めたくない主人公の望みが怖い

そして主人公は、恋を告げる=告白?も諦めたくないと言い始めます。

そして唐突に「WANT!」が始まる。

「どんな私でも」「丸ごと抱きしめて」

これ、相手にとっては恐怖ですよね。ハロプロさんはいつもそういう「~してほしい」という女の子が主人公になっている気がするんですが、恋を諦めたくない→恋を告げることも諦めたくない→どんな私でも丸ごと抱きしめてって、すごい飛躍です。

ふつうは告白を諦めたくない→嫌われたくない、とか迷惑じゃないといいな、とかそういうぐらいだと思うんですが、いきなり全部受け入れてほしい。

さらに「どんな私でも」っていうのが怖い。本性はあっさりバレる、って冒頭で歌ってましたが、まだバレてない本性があるかもしれないのに。

猫を被った状態で出会って、本性が(全部か一部かは分かりませんが)見破られた!→好きになった!→どんな私であっても丸ごと(一部ではなく丸ごと)抱きしめてね!!とかもうメンヘラとしか思えない。怖いです。

 

「そのうち本性を出すかもしれないけれど、その時は受け入れてほしいな♡」というぐらいなのかもしれませんが、その後の怒涛の「ムキダシで」「無茶だって」「ぶつかって」でもう押せ押せモードなのでそういうのんびりした感じではなさそう。

しかも1番のラストは

「胸張って」「生きてたい」(ハモり付きのどや顔)

なんかもうここまで読んでると、ホストとかダメ男にハマった不器用な少女という感じがします。(最近ホスト系の漫画をよく読んでいるからかもしれませんが)

生きるためにパパ活やら軽犯罪みたいなのをしていた主人公が→割と女慣れした男に理解ある態度を取られ→「大嫌い」「大好き」「どちらも本音よ」と言いながらほだされていって→「ねえ全部抱きしめてよおおおお」→「胸張って生きてたい…!」(地獄から這い上がった私かっこいい)みたいな。

アイドルソングでこんな考察してるの本当にひどいんですが。本当にすみません。

考察④【本題】主人公の黒歴史とは何なのか

さて、怒涛の展開だった1番が終わり2番。

「消したいほどの黒歴史もあって」とはじまります。

ここで私が気になったのが、この黒歴史が何かっていうところ。

一般的な黒歴史といえば、中高生ぐらいの恥ずかしい自分(イキってたり、オタクだったり、中2病こじらせてたり)っていうぐらいなのかなーと思うんですが、

「消したいほどの」っていうのがちょっと謎。うわあああってなって終わる話じゃないんか。

でも相手にも「そんなことくらい俺もあるよって」「笑い飛ばして下さい」と言っているぐらいなので、たぶん人の人生を左右してしまうような重大な黒歴史ではないんだと思います。

(例えばはちゃめちゃにグレてて悪いこといっぱいしてたよ、的な武勇伝ではないという)

しかし笑い飛ばしてほしいわりに、主人公は黒歴史についてかなり引きずっています。「消したいほど」なのでどうやら消せはしないよう。ネットに写真が上がってるとか、卒アルに痛い自分が残ってるとかそういうことなんでしょうか。

そして「若気の至りは」「ハートのかさぶた」「過去のしくじり」みたいなことを言っています。

どうやら「ハートのかさぶた」なので、自分も何らかの形で傷ついてるようです。

となると、右手が疼いていて小さな妖精を肩に乗せて登校していたとか、教師同士のBLを妄想してノートに書き綴っていたとか、空の写真にポエムをのっけて自作ホムペで公開していたとかそういうやつでもなさそうです。(平成…)

であるならば、例えば(胸糞悪いですが)いじめをしてた、とかそういう…?いじめとまではいかなくても、悪意なく誰かを傷つけていたとかそういう?

「無邪気でサバサバしてる私かっこいい!」みたいなので、誰かを泣かせてしまったとか? 誰かをケガさせてしまったとか?(でもそれだと若気の至りではないか)

でもそれに対して「笑い飛ばして下さい」っていうのは流石にない。(と思いたい)

となると、家出とかリスカとか援交(当時はパパ活とかいう言葉なかったので…)とかそういう…?

 

…と、ここまで書いておいて黒歴史=中高生時代ではないのかも、とも思い始めました。

例えば大人になってからであれば、浮気とか、仕事の仕方(パワハラ的な感じ…?)だったり、誰かに貢いでいたり、自己破産したりっていうのが黒歴史であるという考え方もできるかもしれません。

でも、俺もあるよって……かあ…うーん…。

 

一旦、ここまでの主人公の性格や状況をおさらいしてみます。

・普段は猫を被っていて誰かに胸の内を明かすことは考えられなかった(心を閉ざしていた感じ)

・でも本性はあっさりバレる(隠し事下手?)

・恋をすることで強がらなくなる(もともと強がりな子)

・恋をすることを諦めたくない(恋に対して何か押さえつける気持ちがあった?)

・プライドが高くて恋を諦めてしまいがち(そしてそのプライドは「無駄」という自覚がある)

・胸張って生きていきたい(胸を張って生きていけないことがあった?)

・若気の至りの黒歴史がある(ハートのかさぶたって言ってるぐらいなので自分も傷ついている)

・ただし、「俺もあるよ~」なんて笑い飛ばせるぐらい軽いもの(軽めのしくじり)

 

…………と、ここまで考えてこれって小片リサちゃんの例の件を思い出してしまいました。(あー)

もちろん、りさまると全部がリンクしているわけではないですが、

それこそアイドルの熱愛騒動や失言・炎上をベースに考えると分かるかもしれません。

 

・アイドルとして猫を被っていて

・でもブログとかDVDマガジンとかでちょっと本性出ちゃって

・恋はしちゃだめだけど

・プロとしてのプライドで恋を諦めてるけど

・やっぱり言いたい

・アイドルの私も素の私も丸ごと受け止めて

・若い頃にちょっとした炎上騒ぎがあったけど

・俺もあるよって笑ってください

 

……これじゃない?

つまりは黒歴史=失言・炎上?

 

という前提で、続きを見て行ってみます。

考察⑤どんなあなたでも愛してると言い出す

「そんなことぐらい俺もあるよ」って言う恋のお相手のことも、「丸ごと愛してる」と言い切る主人公。

「愛したい」ではなく「愛してる」。

まだ黒歴史を言えていない主人公ですが、少なくとも主人公目線からすると、相手はすべてをむき出しているようです。

そして「私あきらめない」「受け止めることを」と言っているように、一瞬さらけ出した相手のことを受け止められないと思い→いやいや受け止めなきゃダメ!諦めないわ!となってるのではと。

「向き合って」「向き合って」「イヤだって逃げないで」「ダメだって前向いて」→「生きてたい」と続きます。

黒歴史を持つ主人公ですが、恋のお相手も端的に言ってあんまりよい人じゃなさそう。

相手に何があったかは分かりませんが、頑張って受け止めなきゃいけないことが発覚したようです。

この辺は、いろいろ考察できそうです。

・浮気

・借金

・暴力

・何らかの依存症

・既婚者

・過去の犯罪歴や非人道的行為

・相手の職業(ホストとか別の女の子を相手にするような?)(あるいは反社会的な?)

……どうやっても主人公が幸せになるルートが見つからないのですが……。

でも「前向いて生きてたい」とまたハモってどや顔しています。共依存のようになっているのか、あるいは「私が××くんを支えなきゃ」となっているのが、あるいはそれが愛なのか。

幸せの価値はそれぞれなので、古い固定観念に縛られているおばさんは黙っておけということでしょうか。

そして、「どんなあなたでも丸ごと愛してる」から「どんな私でも丸ごと抱きしめて」という交換条件にも思えます。

というよりかは「向き合って」「向き合って」というのは、誰が誰と向き合っているのか。

主人公と「あなた」が向き合っているのか、「あなた」が自分の過去や状況と向き合って!と言ってるのか。

そうなると、恋した「あなた」は現実から逃げようとしていて「イヤだって逃げないで」と怒られている…?

なんか犯罪を犯して逃亡してるんでしょうか……? あるいは既婚者で、妻や子どもから逃げてる…?

それに対して、過去に炎上したことのあるアイドル(仮)の主人公が「前向いて生きていこうよ☆」と励ましている?

 

どう考えてもアイドルソングとは思えないのですが……。

考察⑥スッピンのあなたで、勝負できる?

突然入り込むセリフパート「スッピンのあなたで、勝負できる?」。

この「あなた」っていうのは、主人公なのか、あるいは相手なのか。

多分、その前が「虚勢を張ってんのなら」「丸腰で挑め」と言っているから主人公なのでしょうか。

この期に及んで、主人公はまだ強がっているようです。

「ムキダシで」「ムキダシで」と彼にぶつかって黒歴史を包み隠さず、裸でいることを選んだ主人公。

そして、相手のことを丸ごと愛しているときっぱり言った主人公。

ついに「丸腰で挑め」と自分を鼓舞しているようです。

そこで突然出てくる「スッピンのあなたで、勝負できる?」。

これはきっと、自分の中にいるもう一人の自分的な。(中2感)

丸腰で挑め、と一歩前に踏み出そうとしている主人公に語り掛けてくる、謎の言葉。

でも主人公はもうひるまない。

「私あきらめない」ときっぱり言い切り、「私の人生丸ごと抱きしめて」と畳みかけます。

人生と来たか……!これってどうなの?相手重くない?と思いつつ「胸張って生きてたい」と曲は終わります。

考察⑦丸ごと抱きしめてほしいのは相手なのか自分なのか

ここまでくると、ひどい男(仮)に対して主人公は本当に「抱きしめて」と思っているのかという疑問も出てきます。

もしかしたら「抱きしめて」と言っているのは自分に対してではないかと。

自分がすべての自分や黒歴史を抱きしめて(受け入れて)、もう強がったり猫を被ったりすることはやめて、ダメ男(仮)のことを丸ごと愛して胸張って生きていたい…!

こう仮定すると、逆に前向きすぎて怖い……とも思うんですが(なんかスイッチ入っちゃってる感じがする…?)

ダメ男(仮)に「全部受け止めて」「人生丸ごと抱きしめて」というよりは、現実的なのかなとも思います。

 

【私的結論】主人公の黒歴史はプチ炎上?

「消したいほどの黒歴史」を持つ主人公。消したいけど消せない黒歴史、ということで何らかのものがネットに上がっているんではと。そしてそれに傷ついている。でも好きな人はそれを知らない、ということでさほど大規模(新聞沙汰になるとか、街の人たちがみんな知ってるとか)な黒歴史ではないことが推測されます。バイトテロレベルではなく、失言とかそういうぐらいかなと。

 

そこから、主人公はプチ炎上したのではというのが、私的な結論です。

 

で、「そんなことぐらい俺もあるよ~☆」というダメ男に恋をしてしまい、「受け止めることを諦めないわ!」と変なスイッチが入ってしまってる……という状況かと。

 

メロディやMV、ダンス的にはもっとかっこいい曲な気もするんですが…どうしてこんな結論になってしまったのか……。

 

またいつかリベンジとして、別の視点からも考察をしてみたいなあとも思います。

(個人的にはポケモン的な出会い説もいいなあと思います。群れの長として何らかの黒歴史を持っているポケモンが、悪いトレーナーに出会っちゃう的な。イメージとしてはニャルマーちゃんとかムウマちゃんとかが出会うという……)(妄想です)

 

が、今回はここまでです。お読みいただき、ありがとうございます!